2011年4月10日日曜日

片桐君からのメッセージ

東北関東大震災で被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。

この度、不運にも亡くなられた方々にお悔やみと被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

この度の震災は、東北のとても広い範囲にわたって大きな被害が及び、さらに日本全体も様々な分野でその影響を大きく受けています。震災直後の混乱は収拾されつつあると聞きますが、地域の復旧の見通しはまだ立っていませんが、非常に多くの方々が懸命に救助復旧作業に昼夜をわかず取り組んでいることも事実です。

仙台に住んでいる私の両親と妹たち夫婦と叔母は直接の津波災害を免れました。母方の故郷塩竃と父方の故郷気仙沼にいる叔父叔母いとこたちの家屋は壊滅したものの避難所での無事を確認しました。まだ、唐桑の親戚の安否確認が取れていません。また、私の母校、気仙沼や仙台をはじめ、三陸すべての友人知人たちの安否もだいぶん分かりつつあります。彼らの無事を心から願っています。家屋財産はもとより思い出の品々と風景、それに日常生活を失った人たちの無念と悲しみに深く深く同情するばかりです。失ったものは戻らず、これから先、復興までまだまだ長く険しい道のりが予想されます。

震災当日、私たちは二人きりで浮島で作業をしておりました。幸い、浮島では幸い目立った被害もなく水も電気も翌日の夜に復旧しました。浮島は作業所なので水も食料も燃料も備えがあり不自由はありません。3月19日から4月20日まで一ヶ月ほど子供たちの待っているエジンバラに、いったん戻ります。

その日のうちに、すぐ日本国内を始め、イギリス、オーストリア、ドイツ、アメリカ、フランス、ニュージーランドなど各地の友人たちから300通を超える多くの温かい励ましのメールと電話、援助や宿舎提供などの申し出を受けました。涙が出るほど本当に嬉しく、これほど有り難いと思ったことはありません。海外でも非常に多くの人々が日本の惨状を悲しんでいます。また、多くの芸術家たちが行動を起こそうとしています。

私たちは、私たちがいま海外で出来ること、帰国してから日本で出来ることをしっかり考えて、被災した親愛なる友人たち同郷者たちが一刻も早くもとの生活にもどれるまで、しっかりお手伝いしていきたいと思っています。

有限会社浮島彫刻
片桐宏典、ケイト・トムソン

エジンバラにて、23.March.2011

1 件のコメント:

  1. 片桐さん
    メッセージありがとう。
    しばらくご無沙汰でした。
    また、日本に戻られた頃かもしれませんが、是非、世界に向けて、正しい情報発信をお願いしたいと思います。
    きちんとしたメッセージが、世界に発信できていないように思います。
    もっと感謝の気持ちをちゃんと伝えないといけないと思いますし、原発で何が問題なのかもきっちり伝えて、問題点を共有し、対策を共に考える必要があると思います。

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